2017年12月13日~12月26日に行われた、テイルズオブザレイズのステラステージコラボイベント「アイドルマスターステラステージコラボ 目指せ伝説のステージ」「アイドルマスターステラステージコラボ 元気いっぱいアイドル登場!」のイベントシナリオと、このイベントで参戦する天海春香を振り返ります。
こちらのイベントは上述のように前後編に分かれており、前編「目指せ伝説のステージ」でレイア(テイルズオブエクシリア)が、後編「元気いっぱいアイドル登場!」で春香さんが仲間になりました。
テイルズ オブ ザ レイズについてざっくり説明
2017年2月28日より配信。開発はバンダイナムコスタジオ(BNSI)、ジュピター。テイルズシリーズのキャラクターが垣根を越えて集う、いわゆるお祭りゲーですが、本家シリーズ同様のLMBS(リニアモーションバトルシステム)*1 をアプリで採用したのは初めて。3Dモデルのキャラクターがよく動きよく喋るリッチなアプリになっております。こうしたお祭りゲーム自体レディアントマイソロジー3以来6年ぶり。
シナリオを「シンフォニア」「ジアビス」「ラタトスクの騎士」の実弥島巧さんが担当しており、これまでのお祭りゲームと比較してより原作の内容に深く踏み込んだストーリーになっているのも特徴です。
イベントストーリー
前編
レイズはイベントシナリオも本編シナリオの時系列の中に組み込まれており、今回のイベントは第1部13章から終章の間に起こった出来事となっています。が、そこまで本編の要素は絡んでないので知らなくても大丈夫なはず。


まずはティル・ナ・ノーグ(レイズの世界)に具現化*2されたばかりで捕まってしまったレイア(エクシリア)が、謎の手紙に導かれて牢屋を脱出するところから始まります。


その先でバッタリ出会ったディスト(アビス)を連れて主人公イクスらと合流。そのまま「学園都市アーク」に呼び出されます。ちなみに、レイアが見た手紙が誰によるものかはこのイベントではなく、後のシナリオで明らかになります。

「学園都市アーク」とアークの長である「ワイズマン」はテイルズオブリンク*3とのコラボイベント「EX-clipse スクールライブinアーク」で初登場し、今回が2回目の登場。アークは様々な次元と繋がることができる世界で、他作品とのコラボイベントでは毎回ワイズマンによってアークに呼び出されるのがお約束となっていきます。


アークではややメタい発言も許される。


ワイズマンの依頼で、前回ディストが設置したせいでアークに悪影響を与えている観測機(青い薔薇)を回収するイクスたち(=イベント周回)。しかし、アークの住人(アーキタイプ)が「アドベント」のために青い薔薇を集めてリースを作っていることが明らかになります。アドベントはアークに集う魂を浄化する存在「プエラ・エテルナ(永遠の少女)」に祈りを捧げるための儀式であり、アドベントの期間が終わるまでは住人たちからリースを回収することは難しい。



そこでレイアの提案(とジェイドらの悪知恵)により、マルタ(ラタトスクの騎士)、アリーシャ(ゼスティリア)、コレット(シンフォニア)の3人と共に「エテルナの巫女(=アイドル)」としてアークの住人を集め、青い薔薇を一気に回収することに。
着用してる衣装はステラステージから、そしてミリシタでもおなじみのトップクローバー。マルタが伊織、アリーシャが千早、コレットが美希、レイアが亜美真美のカラー。マルタは中の人ネタですが、他はなんとなく性格が近いから…?


青い薔薇の回収は想定通りに行ったものの、集まった青い薔薇の影響による次元の歪み(ゲート)で魔物が大量に出現、そしてゲートの中から最後に現れたのが……。
後編
ここからいよいよ春香さんのターン。握手会の途中に、別次元からアークに呼び出されてしまった春香さん。本人は夢を見てるつもりらしい。
ワイズマンによれば、歪みの影響で春香さんのシャドウ*4 がこの次元に現れたとのこと。
信仰の対象でしかなかったはずのプエラ・エテルナが本当に降臨したことで観客は大熱狂、あっという間に春閣下春香さんのファンに。
ライブ終了後、青い薔薇を回収されたことに気付いたディストが激高。暴れ始め、薔薇を持っている観客を襲おうとします。ファンの危険を見過ごせない春香さんが果敢にも立ち塞がると、その時、ふしぎなことがおこった!
住人達のプエラ・エテルナへの信仰心が、春香さんに歌で敵を浄化する女神の力を与えてしまったようです。春香さんは実質女神。レイア達と共に暴れるディストを撃退することに。
無事ディストをアークから追い出すことに成功。しかし今度は、消滅を恐れた魔物たちが青い薔薇を持って逃走し始めたとのこと。
危険を顧みず協力を申し出る春香さんの献身的な姿勢に、薔薇の回収のためとはいえアイドルを利用してしまったことを謝罪するレイア。
ミリーナも(興行プロモーションの仕方を)反省。アイドルを輝かせるのは難しいと漏らすと、春香さんは「私のプロデューサーさん」のことをここぞとばかりに自慢。
歪みを修復できるだけの青い薔薇を集め終えたイクスたち。すると春香さんの身体がみるみる半透明に。歪みが修復されれば、そこからやってきた春香さんのシャドウも消滅、記憶も本体には反映されません。
別れを告げる間もなく消滅してしまったかと思いきや、再び姿を現した春香さん。ティル・ナ・ノーグを見たいという強い思いによってシャドウが残されたようです。このシャドウをミリーナが具現化すれば、そのまま残り続けます。前回のアークのイベントでもあった展開で、この後のコラボキャラも大体こういう感じで加入します。
しかしこちらに残るということはプロデューサーに会えないのでは?というマルタの心配にも、今も見守ってくれているとPとの信頼関係の強さを見せます。
仲間入りした春香さんが早速得意のお菓子作りを披露しようとすると、最後にお約束のどんがらも見せてくれます。同じ転倒仲間のコレットもニッコリ。
イベントは復刻可能!
このイベントは、イベント復刻機能*5でいつでも復刻することができます。イベント復刻チケットはゲーム開始時に少なくとも1枚は配布されているはずなので、未プレイで気になった人はぜひ。
ちなみにレイズは初回インストール時に長い初期化がありますので、始めるときは通信環境が安定したところでやるのをお勧めします。
スキット
シリーズでおなじみのスキット*6は、シナリオで加入することで見られる「アイドルの素質」と、後に実装されたスキルクエストを解放するとみられる「幸運を」の2つがあります。
アイドルの素質
コラボイベントで一緒だったレイアたちとアイドルのレッスン。槍の訓練よりも大変だとアリーシャですら音を上げる中、春香さんは疲れた様子がないので驚かれます。
運動が得意でなくとも、ファンのためなら頑張れるという春香さんの強さが描かれます。ちなみに「犬かきが得意」というのは箱マスでクロールするPを犬かきで追い抜いてしまったエピソードから。テイルズに出張する時は古いネタが拾われやすい気がする…。
幸運を
レッスンが終わった後のおやつとして、クッキーを作っていた春香さん。おやつ休憩?
しかしそこでうっかりコレットとぶつかってしまい、クッキーが真っ二つに。
謝罪するコレットに、許すどころか「これで半分こ出来るからコレットのドジは幸運」とまで言ってのける。ここまでくると、春香さんマジ菩薩。
仲間キャラクターとしての天海春香
ステータス
アニマ | 特殊(タイプ7) |
---|---|
防御タイプ | バランス |
潜在スキル | 元気の魂 Lv1 (HP自動回復(待機・走行中)+1% |
アニマ*7は主人公イクスらと同じ特殊タイプで、すべてのクエストでステータスが1.5倍アップします。テイルズ以外のコラボキャラクターは春香さん以降もこのアニマが設定されています。
防御タイプ*8はバランスですが、パラメータは術攻が少し高く、どちらかというと術士寄りなステータス。HPは他の術士系キャラと比べても更に低めで、詠唱する技も多いので、実質的には術士として運用することになると思います。
作戦
作戦 | 行動 | 補正 |
---|---|---|
元気一杯走り回れ | 全力でステージを駆けまわる。 | 物防+10% |
張りきって歌え | 体力回復は使用せず全力で歌いきる。 | 物攻+10% |
みんなの危機を救え | HPが50%以下の味方を狙う敵をターゲットにする。 | 物防+5%、術防+5% |
みんなの応援だ | 味方の体力回復を重視。HP70%以下で回復優先。 | 術防+10% |
春香さんの作戦
レイアの作戦
AIの行動傾向を設定できるシリーズおなじみの作戦。春香さんはアイドルであるためか独自の作戦を用意されています(比較対象:レイア)。これは後の卯月にも引き継がれたり。味方を守るタイプの作戦は設定できるキャラが少ないうえ、HP50%以下をフォローできるのは春香さんのみ。
オーダースキル
オーダースキル | |
---|---|
ムードメーカー | 収集依頼での基礎収集数を10%増やす |
料理上手 | 料理依頼で大成功(15%)、超大成功(8%)が発生するようになる |
「オーダー」という、任意の仲間キャラクターに一定時間仕事を依頼するシステムがあります。 アイマスのゲームシリーズにおける営業やぷちレッスンに相当するものです。
オーダーには「討伐」・「収集」・「料理」の3種類がありますが、「闘志」や「好奇心」などキャラクターによっては特定のオーダーで発揮する「オーダースキル」があります。春香さんは「ムードメーカー」と「料理上手」のオーダースキルを持っています。
また「料理」のオーダーについてはキャラクターごとに作れる料理の種類が決まっていて、オーダー選択時のアイコンからそれを確認できます。お菓子作りの趣味が反映されてか、春香さんはケーキ(お菓子系)とコーヒー(飲み物系)のアイコンが。得意のクッキーも実際に作れます。
術・技
術・技 | 属性 | 性質 | 効果 | 対応武器・鏡装 |
---|---|---|---|---|
元気・仲間・笑顔! | 無 | 射 | 元気溢れる3拍子で前方の相手に声を届ける | マイク (☆3) |
ファイト! | 無 | 魔 | 味方一人のHPを回復する | プリンセスマイク (☆3) |
頑張っていきましょう! | 無 | 魔 | 対象の周囲の味方のHPを回復する | ドリームマイク (☆4) |
応援してねー! | 無 | 射 | 前方扇状に声を届け相手の物攻を下げる | イヤーマイク (☆4) |
全力全開でいきまーす! | 無 | 魔 | 前方遠くまで声を届け相手の術攻を下げる | きらめきマイク (☆4) |
仲良くしましょう! | 無 | 射 | 自分の周囲の相手をなだめ物攻を下げる ※4連携目以降で発動すると秘技「ケンカはダメでーす!」に変化 | 目指せ!トップアイドル (☆5) |
通常攻撃も含めて、春香さんは音符や衝撃波を飛ばして相手にぶつけて攻撃します。過去のテイルズシリーズでいうとデスティニーのジョニーみたいなスタイル。性質が「魔」の術技はいずれも詠唱時間があります。転んでぶつかったりパイを投げたりはしない。
術技の名前は技というよりは掛け声で、テイルズらしいオリジナルの技名が用意されてないのはやや残念ですが、前回参戦時はほとんど「ラ♪」しか言わなかったので、個別にちゃんとセリフがある分今回は大躍進。術・技や武器の名前にはこれといった元ネタは無い。はず。
魔鏡技
魔鏡技 | 属性 | 効果 | 対応魔鏡 |
---|---|---|---|
ToP!!!!!!!!!!!!! | 無 | みんなが一番に輝けるテーマソングでMRを大きく高め相手の物攻も下げる | かがやくために |
イベント限定ガシャで入手できる魔鏡で使用できる魔鏡技*9は、ステラステージのテーマソングである「ToP!!!!!!!!!!!!!」。味方のMRを大幅に上昇させて敵にはデバフをかけます。MRというのは「ミラージュレシオ」(与ダメージ倍率)のことであってMR ST@GEのことではない。魔鏡技には与ダメージ値が高いものとMRの上昇値が高いものがありますが、こちらは後者。最初に発動しておくと、後に続く仲間がより大きなダメージを与えられるようになります。
魔鏡はレイアと一緒に映っている書き下ろしイラスト。アイドルがテイルズのキャラと一緒に描かれているイラストはあまりないので貴重かもしれない。
![[ミラ=マクスウェル衣装] 島原エレナ f:id:ngmKrayle:20190721035204j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/ngmKrayle/20190721/20190721035204.jpg)
コラボ衣装対象キャラについて
魔鏡技 | 属性 | 効果 | 対応魔鏡 |
---|---|---|---|
リトル・シャイン・フリンジ | 光 | 凛々しく敵を反省させる魔鏡技 味方のHPもちょっと回復する | 想いをのせて |
フローティング・リバー | 水 | 水難も安心の救命魔鏡技 気持ち味方のHPも回復する | ラブリーマドモワゼル |
ラビット・セブン | 地 | やるときはちゃんとやる七匹のウサギで攻撃する魔鏡技。味方HPも少し回復する | 星屑のシンフォニア |
コラボイベントに登場したアリーシャ、マルタ、コレットにはコラボ魔鏡技もあります。レイアはこれが初登場なので無し(恒常魔鏡が実装)。
注目すべきは魔鏡名。「想いをのせて」と「ラブリーマドモワゼル」はそれぞれミリオンライブでの千早・伊織のSRカード名。そしてコレットの魔鏡はズバリ「星屑のシンフォニア」。
技の内容は使用キャラクターとアイドルのイメージを程よく混ぜた感じで、わかりやすく何かのパロディやオマージュというわけではない。はず。
振り返りは以上になります。
レイズではこの後、モバマスとのコラボイベント「TALES M@STER シンデレラガールズ」も行われました。いずれそちらの方も振り返ればと思います。

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*1:レーンの上を前後に移動して戦う、RPGとしてはアクション性の高いバトルシステム。シリーズによって名前が色々違い、本作ではADF-LMBS=アドバンスドフリック・リニアモーションバトルシステム。
*2:シリーズのキャラクターは「鏡映点」としてそれぞれの世界からコピーされて来ます。これが鏡映点の具現化であり、具現化する力を持つのがレイズ世界の「鏡士」たち。
*3:2014年配信のアプリ。開発はアカツキ、BNSI。リアフィースという世界を舞台にした、レイズとはまた別のシリーズお祭りゲーム。2018年サービス終了。
*4:コラボキャラクターはその「影」が「シャドウ」としてこの世界にコピーされて来ます。コピーされているという点では鏡映点と同じですが、実は鏡映点には具現化する側される側両方にリスクがあり、本編のストーリーの重要な要素となっています。シャドウはそのリスクが無い版と捉えればいいと思われます。
*5:過去に開催された期間限定イベントを任意のタイミングで一定期間復刻できる機能。当時のイベント限定ガシャに近いガシャも同時に開催される。現在開催中のイベントと並行して進めることが可能。
*6:冒険の途中で見られるミニドラマのようなもの。フルボイスである場合が多く、ギャグ・シリアス両方の面でキャラクターを掘り下げるシリーズでも人気のシステム。現代では珍しくないシステムですが、テイルズは97年の2作目から既にフルボイスで実装。アイマスでいうコミュ。
*7:クエストとキャラクターに設定されているタイプもしくは属性のようなもの。クエストと同じアニマを持っているキャラだとステータスが2倍になり、有利に進めることができる。同じ原作のキャラは基本的に同じアニマを持つ。設定としてはレイズ世界におけるマナに相当する存在で、ストーリーのキーワードのひとつ。
*8:レイズでは防御力が数値として見えず、各キャラクターが物理攻撃・術攻撃のどちらに強いのかは「物理」「術」「バランス」の3種類の防御タイプから判断します。防御力は装備で上げることもできないので、レベルを上げて最大HPを増やすことが重要になります。
*9:本家シリーズにおける「秘奥義」に相当する技。連携とは関係なく、ゲージが溜まればいつでも発動できる。「秘奥義」もわからんという人は必殺技だと思っておけば大丈夫です。